98年に学校の夏休みを利用して、7/23〜29のJTBのツール・ド・フランス観戦ツアーに参加してみた。
リシャール・ビランクを一番応援したかったのだが、直前にフェスティナがドーピング疑惑で
ツールを去ってしまったことを知って、ガックシ。
まずはフランス・シャルルドゴール空港を経由し、スイス・ジュネーブへ。
その日と翌日はジュネーブ市内を観光して、一見ガンコ風の親父が
営む自転車屋、『サイクルセレクション』でカスクを購入した。おまけにビランクのポスターをもらう。
レース観戦は第14ステージから、ツールの勝負どころ、
アルプスでの山岳レース第15、16ステージ。
そして第14ステージを観戦するため、スタート地バルレアスに近いモンテリマールに移動。
いよいよ初めてのツール観戦だ。会場では時間が経つにつれ、続々選手達が集まり始めた。
ミーハーな僕はいろいろな選手にサインをおねだり。でもどれもミミズが這ったような字で、
どれが誰のサインだかもう分からない(汗)。中にはサインの横に、自分のゼッケン番号を
書いてくれる優しい選手もいた。それだけで、この選手を応援したくなってくる。
そしてスタートを見送って、ゴール地点のグルノーブルに先回り。
ゴール地点はスタート地点よりはるかに多い観客数で、ゴール前のフェンスには人垣がいくつも出来ている。
場所取りも大変だったけど、なんとか前に出ることができた。みんな今か今かと選手が来るのを
楽しみに待っている。
ゴールは6人の逃げが決まり、ガンチームのオグレディが優勝。
その何分か後に大集団でゴールスプリント。ものすごい大迫力だ。
そして第15ステージのガリビエ峠の戦いを見るべく、その反対側の峠、アルプ・デュエズの
ホテルに向かう。このホテルはPDMチームがアルプ・デュエズを制したときに、
パーティを行った場所らしい。ホテルに着いて、僕が自転車で走りたいな〜って言ったら、
運転手のイヴが、バスに積んであった自分の自転車を組み立てて、貸してくれた。
さっそく自転車に乗って散歩?に行く。古い自転車でギヤも6枚しかないので、
さすがにアルプ・デュエズの上りはきつかった。
道路にはまだ選手の名前などがまだびっちり残っていて、
そこを自転車で上っているとなんだか無性に感動した。そして、あたりももう暗くなってきたので、
ホテルに戻ることにした。
同じホテルに宿泊したドイツのツアー客は、観光バスで自転車専用トレーラーを引くシステムで、
レースを回っているらしい。そしてツアー客は自転車で自走してやってきた・・・すごい。
そしてホテルのバーに通訳さんと運転手のイヴがいたので、
同席させてもらい、一緒に食事をした。
ちなみに、99年の観戦ツアーもバスの運転手はイヴで、なんと自転車3台用意していたらしい。
きっと僕のおかげだろう。
第15ステージはガリビエ峠で観戦予定だったが、前日の早い時間から道路封鎖が行われて
進入できないため、ドゥーザルブで観戦することになった。
標高が高いうえにあいにくの雨で、ものすごく寒い。
選手が来るまで5時間くらい待たなければならないが、もう足のつま先もかじかんでしまっている。
選手が来る1時間前になるとキャラバン隊がやってきて、いろいろバラまいて行く。
寒さを忘れて、必死に拾う。やがて下の方から歓声が聞こえてきた。
パンターニがやってきた!写真を撮りたかったが、興奮してカメラなぞ覗いている余裕などない。
上りなのにあっという間に行ってしまった。そして興奮が冷めぬうちに選手が続々やってくる。
そして、この日はパンターニが優勝し、ウルリヒからマイヨ・ジョーヌを奪取した。
第16ステージはポルテ峠で観戦。
この日の朝にツアー参加者の記念撮影があったみたいなのだが、寝坊したため僕は写っていない(泣)。
通訳さんに起こされ、着の身着のままバスに連れ込まれた。すいませんでした(汗)。
昨日ほどではないが、標高1340mあるので空気は冷たい。本格的なキャラバン隊が来る前に、
コーヒーメーカーのメゾン・ド・カフェのキャラバンカーがやってきて、カフェをふるまってくれた。
この日で最後の観戦だが、マイヨ・ジョーヌを着たパンターニを見ることができて良かった。
そして、生でツールを見てみてまず思ったのが、雰囲気など何もかもジャパンカップなどとまるで違う。
オーラが違うというか、選手達が輝いている。
これは実際に足を運ばなければ分からないことだ。
マイヨ・ポワ・ルージュのロッシ選手 | ものすごい腕のリース選手 |
ザベル選手 | 僕の好きな選手の一人。ジャジャことローラン・ジャラベール |
ディフェンディングチャンピオンのヤン・ウルリヒ | 全盛期のパンターニ。なんとか写真を撮ることに成功 |
こういうのもアシストの仕事なのか? | アルプ・デュエズの上り |
生活が大変そうな麓の町。 | 走り回っているうちに暗くなってしまった |
頂上にある町 | スケート場なんかもある |
ホテルの入り口 | 部屋はなんと二階建て |
ホテルのBAR | ドゥーザブルのゴール付近にあったお洒落なお店 |
FIAT制作中 |
選手が来るまで各々楽しむ | 道路にペイントしているおじさん。誰のファンなのか? |
オフィシャルカーが来て、そろそろ選手が来る頃だ | パンターニが一人で上って来た |
選手が二人やってきた | 山岳ジャージのロッシとケルメのエスカルティンだ |
ドイツ・テレコムのウド・ベルツ選手 | ジャジャも来た〜!! |
続々選手達がやってくる。みんな険しい表情だ | ゴール付近では大型モニターが設置されている |
レース後のメカニックのお仕事。 | メカニックカーの車内 |
洗車後はピカピカ | 昨日のステージでウルリヒから奪取 |
マイヨ・ジョーヌのパンターニ | メルカトーレのアシストに守られているパンターニ。 その中にロッシが紛れ込んでいる。ジャジャの姿も |
ポルテ峠の麓の町 |